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米軍撤退後のアフガンを監視する「武装無人機」

WIRED

武装無人機「MQ-9 Reaper」。ヘルファイア対戦車ミサイル等が搭載可能だが、誤爆や巻き添えによる民間人の犠牲者が多いことが問題となっている。Photo: U.S. Air Force


アフガニスタンにおける米軍の長い戦いは、公式には2014年に終了する。しかし米軍の主力が撤退したあとも、米軍の武装無人機は引き続き現地で展開する、と米軍司令部は4月23日(米国時間)に確認した。

米空軍兼NATO空軍司令官のH.D.ポランボ少将によれば、これらの武装無人機の操縦をアフガニスタン軍が行うことはない。無人機は米軍関係者の管理下に置かれ、遠く離れた米国ネヴァダ州やニューメキシコ州にある空軍基地から操縦(日本語版記事)される可能性が最も高い。

ポランボ少将によると目下のところ、アフガニスタン軍はタリバンと銃撃戦になった際に近接航空支援に使用する航空機が不足しているという。アフガニスタン軍には来年、複数の軽攻撃機「Super Tucanos(「エンブラエルEMB-314」の愛称)」が到着する予定だが、それらでアフガニスタン軍の訓練が行われるまでには何年もかかるだろう。

アフガニスタン軍は、ヘリコプター隊での空爆能力も極めて低い。米国の支援を受けないアフガニスタン軍による空爆作戦の割合は少ない。

一方、米国は最近、無人偵察機をアフガニスタン政府に売却することで合意している

アフガニスタン上空に展開する米国の無人機は、2012年に447回ミサイルを発射した。この攻撃回数は、パキスタンやイエメン、ソマリアなどほかの諸国で米無人機が行ったものよりもかなり多い。

だが米軍は最近、アフガニスタンでの無人機攻撃に関するデータを公式サイトから削除した。最近、アフガニスタンでの戦闘が下火になっているのと同時に、このような不透明性が増す傾向が見られている。

一方、2009~2011年に米国の無人機による戦闘の中心地だったパキスタン西部では、今年初めにこれらの無人機による攻撃が急増した。これらの無人機はアフガニスタンから飛び立っている

こうした無人機攻撃は米中央情報局(CIA)の管理下にあり、米国政府はパキスタンで戦闘の宣言を公式には行っていない。オバマ政権は無人機作戦の多くをCIAから軍に移行させようとしているが、基本的な状況は変わらないだろうと米軍当局者は考えている。

武装無人機の操縦室(イラクで2006年に撮影)。無人機の操縦者のうち7人に1人は民間人(民間軍事会社)だが、米軍の交戦規定により攻撃は軍人が担当しているという。画像はWikimedia Commons


※この翻訳は抄訳です。

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